育児コラム

野口英世の母シカさんのエピソード(1)“努力”と“感謝”の尊さ

〜目次〜

母親シカさんが決して忘れなかった「感謝の心」
「お前なら、きっとできる」が英世を救った
「英世の学問を支えるために」

母親シカさんが決して忘れなかった「感謝の心」

野口英世の母親のシカさんはどんなときも感謝の心を持って、幸せを感じられる人でした。

英世がやけどをしたときも“左手のやけど”に注目して、恨みつらみを言うのではなく、

「それでも命は助かった。ありがたい」

と感謝していたのです。

「お前なら、きっとできる」が英世を救った

英世がいじめにあって、学校に行かずに母親を助けて働きたいと言ったとき、シカさんは

「お前なら、きっと学者になれる」

と励ましました。

シカさんは幼いころに寺子屋にも通えず、英世に教えられることは何一つありませんでしたが、

「お前なら、きっとできる」

という母の言葉が英世にとって「救いの光」となったのでした。

「英世の学問を支えるために」

その後、一心に勉強した英世は「学問」の道においてめきめき頭角をあらわし始めました。

英世が「学問で身を立てる」 と決めて、その道を歩み出したら、シカさんはそれを全面的に応援しました。

シカさんの本業である畑仕事の他にもさまざまな仕事に手を出しながらどうにか英世を支えようと頑張りました。夜は夏から秋まで毎晩、胸まで水につかり、小エビを捕って朝早く10km程先の農家に売り歩きました。冬は男でもやろうとしない命がけの「雪の峠の荷物運び」や、助産婦の手伝いなど寝る間も惜しんでできることはなんでもしていました。

 

こんなシカさんの支えがあったから、母の背中を見ていたから、英世は寝る間も惜しんで努力し、多くの人の命を救うことができたのですね。

おわかりいただけたでしょうか? 野口英世の母シカさんの子育ての姿勢には、未来に伝えていきたい学ぶべき点がまだまだ沢山ありそうです。

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