赤ちゃんの「反り返り」の原因は?自閉症のサイン?

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 〜目次〜 原因  | 
抱っこをした時などに赤ちゃんが身体を反り返らせることが続くと、親としては原因が気になるものですね。
多くの場合、これは成長の一環として自然に見られる行動ですが、場合によっては注意が必要なサインであることもあります。
そこで今回は、赤ちゃんの「反り返り」の原因と、それが自閉症スペクトラム(ASD)のサインである可能性について解説します。
 
原因
赤ちゃんが身体を反り返らせる行動は、さまざまな理由で起こります。
以下に、最も一般的な原因をまとめました。
①不快感の表現
赤ちゃんは、空腹、おむつが濡れている、眠いなどの不快感を言葉で表現できません。
そのため、体を反り返らせることで不快感を示すことがあります。
②発達の一環
赤ちゃんは、筋肉を使うことで身体のコントロールを学びます。
反り返りは、このような身体の発達の過程で自然に見られる行動です。
新しい身体の動きを探索しているのです。
③情緒的な表現
興奮や喜び、怒りなどを感じると、赤ちゃんは身体を動かしてその感情を表現します。
手足をバタつかせたり、身体を反り返らせたりすることも、その一環としておこなわれることがあります。
 
気を付けたいサイン
一方で、赤ちゃんの反り返りが一定のパターンで頻繁に見られる場合、それは自閉症スペクトラム(ASD)のサインである可能性も指摘されています。
反り返り自体が直接的に自閉症を指し示すものではありませんが、以下のような状況が続く場合は、専門家に相談することを検討してもいいかもしれません。
・他の発達の遅れと併発している
言語発達の遅れや社会的な相互作用の問題など、他の発達に遅れや違和感を感じる場合。
・コミュニケーションの困難
目を合わせることが少ない、社会的な笑顔が少ない、抱っこを嫌がるなど、コミュニケーションに困難を感じる場合。
・極端な反り返り
極端かつ頻繁に体を反り返らせる場合。
・持続性
数ヶ月以上にわたって反り返りが続く場合。
赤ちゃんが体を反り返らせる行動は、多くの場合、成長や発達の一部です。
しかし、これが頻繁に見られ、他の発達の遅れなどと併発する場合は、専門家に相談することを検討しましょう。
脳機能に偏りがある場合、早期の評価と介入は、子どもの能力を伸ばす上で特に効果的です。
定期的な健診を受けることで、発達の過程を医師や専門家と共有し、不安な点があれば気軽に相談してみると良いかと思います。
赤ちゃんの行動に気になる点がある場合は、必要に応じて適切なサポートを求めていきましょう。